【1歳児の偏食】知ってる?3歳までに決まってしまう味覚と食事の価値観
こんにちは!
NIMOCOです。
いつもご訪問ありがとうございます!
- 隠して食べさせるやり方がバレるようになってきたかも…
- 食事環境と好き嫌いって関係あるの?
- そんなにクセがない野菜でも食べてくれないのはなんで?
そう、思っていませんか?
実は…
味覚は3歳までにほぼ決まる!
なぜなら、
その頃になると味や人の感情を記憶できる脳細胞が完成するから!
子どもは、口の中全体で味を感じとれるから、味覚が大人の3倍も敏感!
好き嫌いが決まる条件と、親が心がけることについて詳しく解説!
気になる方は続きをどうぞ…
わたしNIMOCOは、1歳児の子育てをしながら「育児の不安や悩み」をブログにまとめています。
今回もとても有益な情報ですので、最後までご覧ください。
- 【1】知ってる?3歳までに決まってしまう味覚と食事の価値観
- 【2】好き嫌いは慣れによって改善され学習によって変化する
- 【3】心がけたいことは安心と味覚をうまく使うこと
- 【4】好き嫌いが治らないのは間違ったやり方なのかも
- 【5】あとがき
- 【6】お知らせ
【1】知ってる?3歳までに決まってしまう味覚と食事の価値観
①3歳は味を記憶できる細胞ができてくる
人は、3歳頃をむかえると、味を記憶できる脳の細胞が形成されます。
また、そこから10歳頃までに、味覚の基盤がつくられていくのです。
- 3歳までが味覚の勝負ともいわれている
②子どもの味覚は大人の3倍
舌の表面には、味蕾(みらい)と呼ばれる味を感じる細胞がいくつもあります。
味蕾 | 味覚 | |
---|---|---|
乳児 | 約10,000個 | |
生後3ヶ月頃 | 増殖 ピーク |
|
生後5ヶ月頃 | 生後3ヶ月頃 と同じ数 |
鈍くなる |
成人 | 約7,500個 | さらに 鈍くなる |
高齢者 | 約3,000個 | さらに 鈍くなる |
乳児には、約1万個の細胞がそなわっていて、生後3ヶ月頃まで増えつづけます。
そして、生後5ヶ月頃になると細胞の数はそのままに、味覚が少しずつ鈍くなっていくのです。
また、30代をすぎる頃になると、味蕾が成長にともない整理され、子どもの3分の1まで減ってしまうともいわれています。
しかし、その理由はまだわかっていません。
ただ、乳児期の栄養は母乳(ミルク)だけなので、その味を感じやすいようにしているのではないかといわれています。
③3歳の日常がその子の常識として記憶される
味覚の記憶とともに、正しいことや悪いこと、人の感情などを理解できるのも、3歳頃だといわれています。
食事の雰囲気はもちろん、食事を用意する人の感情まで察することができます。
- 食事は楽しいものという雰囲気づくり
- 家族そろって食卓を囲む時間を増やす
子どもの時期は、特に記憶に影響を受けやすいです。
そのため、食事の雰囲気や楽しい体験が、食事をするうえでとても大切になってきます。
【2】好き嫌いは慣れによって改善され学習によって変化する
①好き嫌いがはげしい状態を偏食という
「偏食がはじまった!」「好き嫌いが多い!」とよくいいますが、そのちがいって知っていますか?
どちらも「嫌いなものがある」という意味だけど、その程度が少しちがう
好き嫌いの特徴
- ムリをすれば食べることができる
- 調理や味付けなどによって食べることができる
好き嫌いとは、嫌いなものを食べたり食べなかったりする状態
偏食の特徴
- 嫌いなものは絶対に口にできない
- 好きなものだけを食べ続ける
- 特定の色や調理法でしか食べられない
偏食とは、好き嫌いがはげしい状態
- 食べものに慣れさせ、興味をもたせること
子どもの状態に違いはありますが、親ができることは基本的に一緒です。
②好き嫌いは学習によって決まる
大人が苦味やえぐみを「おいしい」と感じとれるのは、自然に習得したものではない
なぜなら、食べた経験から判断している
子どもの好き嫌いも、味を学習することによって決まる
- 安全学習
- 嫌悪学習
- 嗜好学習
- 連想学習
子どもが好む味を選ぶのではなく、味覚の幅を広げることも大切
安全学習とは無害な食べものだと判断すること
知らない味を受けいれることを、安全学習といいます。
濃い味つけやたくさんの味をまぜ込んだ料理では、食べた経験にはならない
なぜなら、一つの食材の味がわからなくなってしまうから
- その食材本来の味を受けいれ、安全だと判断できた状態
たとえば、食べたことのない料理であっても、口にしてみておいしいと感じた場合、その後からは普通に食べられるようになりますよね?
それは、体にとって安全なものと記憶されたから
嫌悪学習とは自分の身を守るために体が拒否すること
嫌悪(けんお)とは、恨み嫌うことです。
内臓が強い不快感を覚えると、脳が勝手に味や香りなどの特徴を記憶し、くり返さないようにしようとすることを、嫌悪学習といいます。
嫌悪学習とは
- 一度おぼえると忘れるのがむずかいしい
- なじみがない食べものほど強く記憶されてしまう
たとえば、食べたあとに嘔吐や腹痛に苦しんだ経験をした場合、その後二度と食べられないということがあります。
それは、健康をおびやかすものと記憶されたから
嗜好学習とは食べると快楽をえられること
嗜好(しこう)とは、親しみ好むことです。
食事の環境や体の状態など、食べたときの喜びによって記憶することを、嗜好学習といいます。
嗜好学習とは
- 苦味や酸味が強くても食べたときの喜びが勝ってしまう状態
- 動物的本能で求める
たとえば、具合が悪いときに食べたもので、それをきっかけに体が回復にむかった場合、その後も好むようになります。
それは、食べると調子がよくなるものと記憶されたから
また、砂糖や脂肪などの、食べると止まらない味もこれに同じです。
連想学習とは味と記憶が結びついて好みを左右すること
連想とは、関連づけて思い浮かべることです。
楽しい記憶のものは好き、辛い記憶のものは嫌いなど、好みと味覚が結びついていることを、連想学習といいます。
連想学習とは
- みんなで食べるとその雰囲気でおいしく感じる
たとえば、苦手なものをムリやり食べさせられた場合、その後もずっと食られないということがあります。
それは、味覚と辛い経験とが結びついて記憶されたから
【3】心がけたいことは安心と味覚をうまく使うこと
安心を獲得するには、何度も食べさせることしか方法はありません。
食卓にならべるほかに、どんなことを心がけるといいのでしょう?
- よく噛む
- かつお出汁
- おふくろの味
①よく噛むことで味を感じやすくする
味蕾(みらい)には、口の中の唾液の量がへってしまうと、働きがにぶり味が感じづらくなってしまうという特徴があります。
また、子どもの口の中には、たくさんの味蕾が存在しています。
そのため、よく噛んで唾液の量を増やし、口の中の味蕾を効率よく使うことが大切です。
ただし、子どもの噛む力は、とても弱いです。
こどもの噛む力
- 小学校低学年の子どもでさえ、大人の半分以下
1歳頃の子どもとなれば、もっともっと弱い力だと想定できる
- 苦手な野菜を生のまま食べさせるのは、逆効果になる可能性がある
苦手なものは、柔らかく調理してから食べさせましょう。
一緒に「もぐもぐ」とお手本を見せながら食べることも効果的
②かつお出汁で本能にたたみかけて記憶にすり込む
子どもが、甘いおかしや味の濃いおかずを強く好むのは、人間の本能が求めていからです。
▽人間の本能について詳しく解説しているお話
【1歳児の偏食】なぜ本能的原因で急に子どもの好き嫌いははじまってしまうのか?
そのほかにも、実は本能的にうま味も求めてしまいます。
なぜなら、うま味はタンパク質(アミノ酸)の味だから
本能的に好む味 | 不可欠な栄養素 |
---|---|
甘味 | エネルギー源 |
塩味 | ミネラル |
うま味 | タンパク質 |
しかし、甘みや塩味の取りすぎは、体によくありません。
そのため、 出汁の味を効率よく使うようにしましょう。
なぜ、出汁を効率よく使うのか?
- 子どもは記憶に影響を受けやすく、においは味より記憶に残る
とくに、かつお出汁は香り高いので、うま味を舌にすり込むにはうってつけです。
- 顆粒の出汁は香りが弱いので効果がうすい
- 天然素材を使って出汁をとる
素材の味を受けいれられる時期であっても、1歳をめどに出汁の味にふれる機会を増やしていきましょう。
③おふくろの味で安心を確立する
おふくろの味とは、幼少期に食べた家庭の味のことをさします。
つまり、馴れ親しんだ安心できる味のことです。
おふくろの味をつくるには?
- 何度も食べることによって安心のおいしさを覚える
- 食べはじめる時期がはやいほどその効果は高い
そのため、何度も食卓にならべて、おふくろの味にしていきましょう。
- 不安そうに食べたり口から吐き出すのは、自分の身をまもる当然の反応
- 食べたり食べなかったりを繰り返しながら成長していく
苦手だと判断せず、根気強く続けることが大切です。
【4】好き嫌いが治らないのは間違ったやり方なのかも
①いつまでもかくして食べさせる方法は使えない
苦手なものを細かくしたり、濃い味つけで食べさせることは悪いことではありません。
しかし、いつまでも通用する方法とも、いえなくなって来るでしょう。
信用を失うやり方とは?
- 好きなものに苦手なものを混ぜる
子どもは、いつまでも何もわからない赤ちゃんではありません。
いつもの味に不快感を覚えると、怖くなって、好きだったものまで食べることができなくなってしまいます。
- 親を信用できなくなってしまう
そもそも、食べものを知らないという恐怖が、苦手意識をつくっています。
そのため、混ぜるということは、安心できるものを取りさらってしまうことと同じなのです。
②食事環境を見直してみる
食事の雰囲気は、子どもの偏食を大きく左右する
なぜなら、連想学習によって食べることは楽しくないから嫌いと、記憶してしまう可能性があるから
食事に集中できない子どもの特徴
- 食事に対して興味がない
- 食べはじめるまでに時間がかかる
- 苦手な食べものが多い
食事のしつけやマナーがわかっていないせいだと思いますか?
そうだとしたら、その考え方は危険
子どもにとって食事とは、食べるためだけの時間ではありません。
食事で大切なこと
- ゆっくり楽しめる
- 自由にふるまえる
- 大人との対話
イヤイヤがではじめた時期に、マナーや食事態度で叱りつけても逆効果
大切なことは、楽しく自由であること
大人の顔色をうかがいながらの食事ほど、憂鬱な時間はありません。
- おいしいかだけでなく、どんな味がするかと声をかける
- 結果だけでなく、頑張ろうとした過程こそほめる
食事中の会話は、「ちょっと苦いね」や「すっぱいね」など、どんな味がするかも教えてあげると楽しくなります。
また、家族みんなで食事をとるということも大切なので、家族だんらんの時間を1日1回でもつくるようにしましょう。
【5】あとがき
味覚は、3歳までが勝負といわれています。
だからといって、あせる必要もあきらめることもないのです。
この話に対して納得できる方もいれば、首を横に振る方もいると思います。
しかし、ここだけの話ですが、思い立ったいまこそが絶好のタイミングであり、あきらめず続けた先に結果があります。
まわり道をくり返しながら、少しずつ味覚の幅を広げることで、子どもの偏食はいつの日かうすれていくでしょう。
よかったら参考にしてみてください。
【6】お知らせ
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